【思いやりとは】_Column

思いやりとは・・・

思いやりって素敵ですよね。

音の響きも
なんだか良い。

でも
思いやりって
どんなことだろうと考えたことあるだろうか?

なんとなく
こんなもん、って思ってないかな。

誰かを思いやって行動する。
相手の立場になって考える。

確かにその通りなんだけど。

思いを「遣る」わけだから。

自分の「氣」「エネルギー」を
渡すとか与えるとか合わせるとか
こんな風に考えてもらうと間違いがない気がする。

思いやり。

それはとても大切だってみんな知ってる。

そしてこれを読んでいるあなたも
思いやりのある人になりたいと思っているに違いない。

そして
すでに思いやりのある人だと思っているはず。

でもね。
その「思いやり」が
いつも本物だとは限らないっていうお話。

さっきの勘違いしない考え方を思い出してほしい。

自分の「氣」「エネルギー」を
渡すとか
与えるとか
合わせるとか

そう。

思いやりとは一方通行なんです。

そこに見返りはない。

見返りを求めたら
思いやりではなくなってしまうの。

あなたの思いやりが
良い結果を生み出さなかったとしたら

それは
あなたが上手に相手の「エネルギー」と
自分の「エネルギー」を合わせられなかったということ。

相手があなたの思いやりに
喜んでもらえなかったのは
あなたの「エネルギー」だけで判断してしまったということ。

それが悪いと言っているんじゃないんです。

相手を責めないで、と言ってるのです。

あなたが思いやって
あなたがイメージした結果にならなかったとき

どうしてわかってくれないの?とか
あなたのためを思ってやったのに!とか
なんでそんな態度なの?とか

相手を責めてはいませんか?

自分が思いやったことに対して
相手に「感謝」とか「感動」とかを
要求していませんか?

要求した途端
それはもう「思いやり」ではなくなっている。

自分の氣、エネルギーを
渡したいから渡しているのではなくて

自分のエネルギーをあげるから
あんたもよこしな!と命令しています。

要求?脅し?強要?契約?

どんな表現が相応しいかは
その人のエネルギーの質によりますが・・・

とにかく思いやりではないのです。

思いやりとは

自分が勝手に
自分の氣を渡す行為であり
自己完結しているのです。

だから
思いやっていること自体
自分の中に喜びが生まれているはずです。

思いやってる時点で喜びを感じ
もしももしも
相手も喜んでくれたなら
さらにさらに喜びが増えるのであって

喜んでくれなかったなら
ネガティブになるようなものではありません。

さぁて
これを基準にすると

世の中のけっこうたくさんの
「思いやり」っぽいものが消えますね。

ニコニコしながら
お客様にはこちらがいいと思いますと
近づいてくる店員に結構ですと断った瞬間
嫌な顔して去っていく店員とか

単なる営業だったということです。

あるいは
それまでにあなたはたくさん買ったから
また買ってくれると期待(要求)されていただけ。

一度断ってみると
その人の態度で信頼できるかどうかわかります。

人間って自分では隠せているようで
損得で動いている人ってすごくわかりやすい。

本物の思いやりは
見返りを求めないんです。

本物の愛は
決してネガティブにはならない。

書いてて自分で耳が痛いですね。

仕事中はちゃんと出来てるんだけどなぁ(笑)

そういえば・・・

プレゼントを喜んでくれなくてムカついた!
とか
プレゼントをあげたのに
同じくらいの値段のものをお返ししてくれなくてムカつく!
とか
ご相談の中でそんな話が出たことがありました。

ここまで読んでくださったあなたなら
この発言がいかに「思いやり」のないものか
お分かりになると思いますが

自分のこととなると
案外気づかなかったりするんです。

自分では本当に相手のことを
考えたり心配したり思いやったりしているつもりなんです。

でももしも
それが何かしらを期待するものだとしたなら
それは完全に自我(エゴ)から生まれたものであり
本物ではありません。

もしプレゼントが喜ばれなかったなら
あなたが選んだものが外れだったのです。

あなたが相手と上手に「氣」を合わせられなかったのです。

そういう時は
自分は思いやったつもりだけど
うまく思いやれてなかったんだな。
今度はうまく感じてみようと考えるとか

あるいは
自分とは「氣」が合わない人
自分と価値観が違う人として
関わり合い方を考え直すとか

相手を責めるのではなく
自分が今後どうするのかを選び直す機会ととらえるのです。

相手がもしも思いやりのある人ならば
あなたのプレゼントが気に入らなかったとしても
あなたの気持ちに感謝の気持ちを伝えることでしょう。

でもそれは要求することではありません。

それは相手の人生の問題です。

あなたが自分の人生で
喜んだり腹を立てたりするところではないのです。

本当にあなたの気持ちが「思いやり」だったなら。

判断方法は・・・

本当の思いやりなら

あなたの感情は
思いやっている最中もポジティブ
相手の反応がどうであっても
ネガティブになることはありません。

思いやりのフリをした
あなたのエゴの要求なら
たとえ思いやっている時はポジティブだったとしても
相手の反応によってネガティブになり得るということ。

もしも相手の反応が良かったとしても
「相手の反応が良くなかったら?」と仮定して
自分がどう感じるかイメージしてみてください。

ネガティブな気持ちになるなら
それは本物ではありません。

なかなか本物は難しいですよ。

だって極端なことを言えば

自分のあげたプレゼントを
目の前で捨てられたら

わたしだってやっぱり平静ではいられない。

その後
速攻で立て直しますけどね!

そう考えると
本物って少ないな〜って思いませんか?

それが出来たらもう悟りですよね!

でも
そんな風になりたい!と思う気持ちこそが
ステキなことだと思います。
エゴではない自分の中のどこかが
それを求めているということです。

毎日毎日
自分と関わり合う人々に
自分の中から生まれる温かなエネルギーを
ただただ渡す・・・

そんな人になりたいと目指しています。

同じように思う方がいらっしゃいましたら
ぜひ一緒に学んでいきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございます。
ライフセラピー名古屋 村里まゆみ